カズーの映画感想ブログ

映画をゆるく独断と偏見で紹介

「スケアリーストーリーズ〜怖い本〜」全米の子供達にトラウマを与えた児童書ホラー

原題:Scary Stories to Tell in the Dark

監督:アンドレ・ウーブレダ

出演:ゾーイ・コレッティ・マイケル・ガーザ

上映時間:108分

 

〜全米の子供達にトラウマを与えた児童書ホラー〜

1986年のハロウィンの夜

ペンシルベニアの田舎町でモンスター好きで作家志望の少女ステラは友人達とともに不良のトミーにいたずらをし、一台の車に逃げ込む。

その車にいた他の街から来たラモンが匿ってくれたがまたトミーに見つかり、らもんとともに幽霊屋敷に逃げ込む。

ステラはそこで「幽閉され自殺したサラに物語をせがむとそれが最後に聴く物語になる」と語る。

ステラたちは隠し扉でサラの本を見つけ、ステラはサラ、物語を聞かせてと呟き…

 

 

以下一部ネタバレあり

 

 

 

 

 

概要

 

「パンズラビリンス」「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デルトロがプロデュースし、原作は現実の事件を彷彿とし、スティーヴン・ガンメルの不気味な挿絵が子供達のトラウマとなり図書館に置くことを禁じられた「スケアリーストーリーズ」シリーズ。

監督は「ジェーン・ドウの解剖」のアンドレ・ウーヴレダルという豪華な組み合わせの作品。

内容はどこかで見たような普通の呪い系で大音量の音で脅かしてくる映画だが、一度観ると頭から離れなくなるモンスターたちとジメジメした雰囲気があいまって、子供が見ればトラウマ必須の作品になっている。

 

詳細とモンスター

 

原作はシリーズ物なのだが、今作はオムニバス形式にせず、一つの作品に纏まっており見やすくなってはいるが、それぞれの物語が弱くなってしまっているのは否めない…

しかし1986年はアメリカではベトナム戦争や大統領選挙激怒の時代でゾンビやモンスターものもブームになっていて、雰囲気のマッチングはいい。

それとモンスターのデザインは3歳の時から怖い話を読んでいたモンスターオタクのギレルモ・デルトロらしく個性豊かで恐ろ違モンスターたちに仕上がっている。

チェックシャツでお腹に大きな穴が開き、とうもろこしばたけでじわじわ追いかけてくるカカシのハロルドやバラバラになって、「ミィタイドウティウォカァ」と言いながらラモンをおいかけてくるジャングリーマンなど様々なモンスターが出てくるがやはり一番印象があるのはステラの友人の一人であるチャックを病院で追いかけ回す青白い女だった。

警報で赤くなった病院の廊下を黒い目と髪で青白い顔でぶよぶよの体で常にほくそ笑みながら近づいてくるのはなかなかの恐怖。

 

全体を通して

よくあるようなモンスターホラーでありながら、モンスターのデザインがよく、謎を解くミステリー要素もあるホラー映画になっている。

ラストはすこし感動的な終わり方できれいにまとまっているが終わり方はなんか続編がありそうな終わり方になっている。

 

追記

観賞後夢に青白い女が出てきてトラウマになった笑